大学編入に失敗しないために!!!![失敗談]
はじめまして。遼と申します。
突然ですが皆さんは大学編入をしたことありますか?
僕はありません。
というのも僕は田舎の高専生(2021年現在)でして大学編入を目指していましたがまぁ全てが上手く行かずに9月になりました。
というわけで僕のような哀れな高専生が出ない様に、ネットの海に己のカルマと戦いの歴史をなるべく詳しく刻みたいと思います。
編入の失敗談とか、詳しい様子についての記事って意外と無いんですよね。私はそちらを重点的にゆるーく、ダラダラと書かせて頂きたいと思います。
長話になりますがお付き合いいただければ幸いです。
注意:特定の人物や学校を悪く言う意図は全くございません。
成績について
少なくともこの記事にたどりついた皆さんは既に大学編入の記事を読み漁った勤勉な方でしょう。
数ある編入体験記を見て「うわ...順位高...」とか「うわ...TOEIC高...」などと思ったはずです。
そう思わなかった方は優秀なので自信を持ってください。
え、私ですか?
私の4年次の成績は28位(33人中)です。
TOEICは未知数です。受けてないので、実質無限です。参ったか!
はい。
クソゲボのカスちゃんです。笑いたければ笑えよ!!!!
なぜ大学に行きたかったか?
皆さんはこうお思いでしょう。「その成績でなんで大学行こうと思ったんwww???」と。
理由は大きく2つあります。
白状するなら、私は4年の秋までは進路のことなんてなーんも考えてませんでした。
バイトして、楽器かまって、友達と遊んで.....
テストも一夜漬けでなんとかストレートで上がってきました。
今思えば一番ユーモアの終わったやつをしてました。
最悪ですね。ですがこれもカルマとして刻みたいと思います。
話は戻ってその年、うちの高専ではベテランの教授が引退されて新しい先生が入ってこられるなどと世代交代がありました。
そして私はある新人の先生と仲良くなり、機械学習に興味を持つようになりました。
現在はその先生の研究室に配属になり、そこで機械学習についての卒業研究を行なってます。
「4年になってやっと興味がある分野を見つけたから」と言うのが唐突に編入を志した理由の一つです。
もう一つの理由は「働きたくなかったから。」です。
はい。こっちの方が大きいです。
それとうちのクラスのリーダ的ポジションのやつがかなり早い段階から編入志望で、クラスの半分近くが編入志望だったのも大きいと思います。
クラスの雰囲気って大切ですね。
僕の編入大作戦
そんなわけで編入に進路を決めたのですが、2020年も暮れに近づく秋。
今からどう足掻いても成績は絶望的.....とても旧帝クラスは狙えません。
とりあえずTEX加藤先生の本は買ったが、TOEICも今からやって伸びるかどうか.....
(編入あるある:金フレ)
色々な大学の例年の募集要項を漁っていた時、希望の光を見つけました。
数学筆記試験:面接=8:2
学校の成績かんけーーねぇ!!!!!しかも過去ずっとこの方式じゃん!!
今年はコロナでイレギュラーだったけど、例年6月だし半年以上あるから数学一本に絞ればいけるかもしれねぇ!!!
私ごとですが、中学時代の同級生がむちゃくちゃ島根大学に進学していたので友達も既にいるんですよね。一人ぐらしでも寂しくない!
さらに「島大来たら可愛い娘紹介してあげるわ。」
と言われたら行かないわけありません。これで非リアのクソ陰キャキショキショ高専生活ともおさらばできる!!!
そう。私のモチベは最高潮。
いける、数学一本で半年あれば。
今思えば、ここが全てのスタートで全ての終わりでした。
編入生のバイブル「編入数学徹底研究」を購入し、学校の勉強そっちのけで編入の勉強をはじめました。
勉強
志望校を島根大学に決めた私は数学に取り掛かりました。
「まずは教科書にある定理や公式を自力で証明できる様になったらええで〜」
と体験記に書いてあったのでそこからスタートしました。
高専に入ってから初めて自主的に勉強しました。
そして教科書の練習問題を解いて基礎を養うといった勉強を一から行いました。
一年の頃に使った青い教科書を数年ぶりに開き、一夜漬けで忘れていた公式もしっかり証明できる様にしました。
代数幾何学のオレンジの教科書と微積の応用の薄緑の教科書まで、じっくりとしっかりと基礎をつけた頃には春休み中の2月終わりごろになっていました。
知り合いのツテをとうして過去7年分くらいの数学の過去問を手に入れた私は早速そちらに取り掛かりましたが.....
ムズかしみMAX
難しいんですよ。あと答えがない、これがきつかった。
一度過去問は置いといて、似たような分野の問題を徹底研究で繰り返し解く、それを参考に過去問を解く。
といったスタイルで勉強を行っていたところもう4月....そろそろ募集要項も発表か!
ハルウララがウマ娘で注目される春のウララ、我が世の春も近い!
最終的にクラスの半分近くが編入という形で運命の5年次へと進級しました。
翻弄と誤算①
最初の誤算ですが、例年募集要項が発表される時期になっても出ないんです。本当に、一向に。
私の脳裏にある不安がよぎりました。
と言うのも、去年の2020年は新型コロナウイルスの影響で例年より遅い9月に、オンラインで物理の口頭諮問と面接だったんです。
「おい、今年もそのパターンか????」
「いや待て、過去には結構遅いタイミングでの募集要項発表もあった....」
「併願校どうしよう?」
「いや、ずっとここを目指して来て頑張ったんだ俺は止まれねぇ」
「というか、今年からTOEIC求める学校多くね????」
結局私は物理(電磁気とか)の勉強をしつつ不安に怯える日々。
そんなこんなで結局どこも受けないまま、例年だと試験のある6月に。
「今年も去年と同じだ。数学じゃない、物理だ。第一志望に受かれば勝ちだ。」
と色々おかしくなった私は勝負師みたいな賭けに出ました。カイジでもしねぇよ。
私は数学を捨て物理にシフトチェンジ。次が無い、絶対に負けられない、しくじれない。
その間、同じクラスの編入組はどうだったかと言うとまぁ惨敗。
受けども受けども結果が出ず、6月時点で受かったのは一人で滑り止めの一校だけ。
仲の良かった友人たちが次々と第一志望に落ち、残った私に期待が高まります。
編入から就職に変える友達も現れ......
そして7月に入った頃についに出ました。
数学筆記試験:面接=8:2
いや数学かい!!!!!!!
9月頭に数学の筆記試験(現地)でした。
翻弄と誤算②
とは言え遂に出た募集要項。
ドラえもん先生からありがたいお言葉を頂きながら、徹底研究を繰り返し解きました。
時間が無い、そんな僕に同じ研究室で隣のAが話してきました。
「俺次どーしよかなぁ〜」
彼も編入組の一人で第一志望に落ちて次を悩む友人の一人でした。
ただ彼の問題は「全く主体性がない」と言う点です。
編入を志望した理由も特になく、「ただなんとなく仲の良い友人が受けるから。」
みたいな。
第一志望を受験する時も1週間前から勉強を始めた猛者です。
癖はあるけど悪いやつでは無いんですよね。
私は、
「島大のこの学科の推薦取れそうだから受けたら?」
と私が受ける学科とは違う学科を彼に勧めました。
翻弄と誤算③
前期が終わり、残すところあと一月。時間がない、だが形になってきた。
そんなことを思っていると島根大学から一通のメールが...
島「試験内容の変更があるから確認してね(要約)」
私「ゑ?」
変更
オンライン面接:成績評価=5:5
俺の成績下から数えた方が早いぞ!!!!!
当初の僕の計画が完全に破綻しました。
このために一から積み上げてきた数学の勉強が無にきした瞬間です。
さらに僕の受験番号が40番台。
学部全体で10人弱しか取らないのに僕の受ける学科だけで40人以上います。
とは言え諦める訳にはいきません。僕には次が無い。
先生方に面接練習をしてもらい内容を詰める日々。
そんな僕を横目に、
A「面接って何言えばいいかわからんのよね〜」
「お前も学科違うけど受けるだろが!!!なんならお前の学科面接7.5だろ!!!」
そんな感んじで一月。
遂に運命の日がやってきました。
結局Aは前日まで志望動機も纏まっておらず、面接練習は一度もしてない状態で臨むことに。
運命の日
遂に迎えたオンライン面接当日。
朝研究室に行くとAが何やら手を動かしていました。
A「いや〜電気回路の追認の問題を解けって命令されたからしてるわ〜」
「おい!!!お前昨日まで全く纏まってなかったろ!人の追認試験解いてる場合か!!!」
というアクシデントもありましたが時間は過ぎ僕の面接へ。
あまり詳しいことは書けませんが、試験官の先生方の反応は良かったと思います。
卒業研究についてかなり詳しく聞かれましたがきちんと返答することができ、「面白い研究してるね」とお褒めの言葉もいただきました。
面接対策してて良かった〜!
結果
僕は落ちました。Aは受かりました。
はい。
その日学校に行っていたのですが、ショックで学校を飛び出しちゃいました。
コンビニで昼飯を買って近くの神社にお参りしてご飯を食べようとしましたが、むちゃくちゃ蚊に刺されました。
遂に神に拒まれたと思いました。
あ、その後漫画みたいにペラペラになって轢かれて死んだ蛇を見て少し元気になりました。
まぁこうなる事は薄々感じていましたが、やるせないってのが素直な気持ちです。
人生うまくいかないものですね。
当初描いた計画全て破綻して、積み上げた物を発揮する機会すらなく、最悪な結果だけが残りました。
まとめ
いかがだったでしょうか?
最悪な僕が編入を志すみなさんに言えることは
- 早いうちから進路を考えとけ
- TOEICは早めに取り組んどけ
- 一発勝負はやめとけ
- 学校の勉強をおろそかにするな
という至極当たり前なことです。
僕の愚かな過ちがみなさんの参考になれば嬉しいですし、僕の様な哀れな人間が今後出てはいけないと思っています。
コロナの影響で、就職ではなく様子見で編入を目指すと言う人が2021年度は多かった様です。
僕の学科で現時点で受かったのは3人です。その3人も第一志望には落ちました。
「編入は簡単」は個人的には嘘なので、よほど賢い人以外は信じない方がいいと思います。
残念なことに人生はまだ長いです。
今後どうやって生きるかを考えるいい機会になりました。
初めての文章で拙い点も多々あったと思いますが、ここまで読んで頂きありがとうございました。
何か質問などあれば気軽にコメントしていただけると幸いです。
今後も日記として落ちた僕の様子を更新しようと思うので気が向いたら是非遊びにきてください。
それでは、さようなら。